とある医者の回顧録と日々雑感

某臨床医の人生で起きた出来事や日々思うこと、
医師患者関係や医療情報などについて語ります。

ここ数年、医療に携わっていて

つくづく感じることは、

とにかく高齢者が増えたということ。

 

私が研修医から大学病院にいた頃とは

患者の年齢層が特に変化した。

 

整形外科病棟では、高齢者の股関節骨折も

数人いる程度であったが、

最近はどこの病院でも毎日

股関節周囲の骨折手術ばかりだろう。

 

そういうことで、

このような高齢者は

いくつもの病気を抱えているため、

多くの薬も服用しているのが現実である。

 

これらの薬を分類整理するのも

一苦労である。

 

かつての医師たちは、ある部分だけ

つまり、

整形なら運動器のみ、

循環器科なら心臓のみ、

といった具合に

専門分野のみに集中して、

他の分野は餅屋は餅屋という感じで、

他の科にお任せという医療でした。

 

もちろん、

各専門領域で奥が深いので、

この概念は必要不可欠である。

 

しかしながらーーー

 

最近は、

患者さん個人を一つの生命体として、

臓器全体の把握に加え精神状態も捉えなくては

ならないことを痛感する。

 

まさに、慈恵医大の先人たちが唱える

「病気を診ずして病人を診よ」という

理念が身に染みる今日この頃である。

 

 

 

東京慈恵医大HPから

http://www.jikei.ac.jp/boshuu/kensyuu/topics_01.html

 



2019/03/28 (木) 06:00 | 医師患者関係
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先週末の土曜日、

舞台医学研究会なる聞きなれない会に参加してきた。

 

 

この会の趣旨は、

バレー、演劇、音楽演奏などの芸術活動に

関連した運動を支援するための医学の普及啓蒙だそうである。

 

講演の1つ目は、

 

”バレエダンサーの足部障害について”

ポアントとか、パッセなど聞きなれない

バレエの独特の足技。

足周辺にかなりの負担がかかるのだろう。

当然、いろんな足部障害が出ることは理解できる。

 

バレリーナのポアントワーク

 

この中で、

実際に手術を受けたダンサーも出席していて、

医療者側とバレエダンサーが目指すものとの

gapをなんとか埋めて欲しいと発言していた。

 

我々は痛みなく歩ければいいのじゃないか?

と思うが、ダンサー側はやはり

以前通りのフル・パーフォマンスが出来ないと

不満足なのである。

 

このあたりは、

スポーツ医学とも通ずるところがありそうです。

 

講演の2つめは、

 

新派の女優:水谷八重子さんを迎えて、

某有名教授との対談形式で

舞台女優の苦労話や裏話を披露するというもの。

 

水谷八重子さん

http://www.castplus.co.jp/profile/yaeko_mizutani

 

普段聞けない話もあり有意義ではあった。

 

今週末も、秋葉原で研究会がある。

UDXというところも行ったことがなかったので、

丁度よい機会である。

 

でも、

いくつか専門医を維持するべく

専門医の単位取りの講習会参加も

大変なのである。

 

 



2019/03/26 (火) 00:02 | 医師患者関係
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m3comなる医療関係の会社が運営する

AskDoctorsなる

日本最大級の医師Q&Aサイトがある。

 

患者さんは、

そのサイトに月々300円の登録料金を払って、

自由に24時間、お医者さんに

質問できるというもの。

 

https://www.askdoctors.jp/ から

 

 

一方、m3comに登録した医師の中で、

AskDoctorsにさらに登録すると、

患者さん方からの質問事項がメールで

随時送ってくるシステムになっている。

この質問に答えると、

会員側にもポイントが与えられて、

そのポイント数により、

アマゾン券などがもらえるというものである。

 

m3comには、

医師が約20万人登録しているらしい。

なので、かなり多くの医師が

患者さんからの質問に対応できる。

 

私も、m3com会員なので、

先日、このAskDoctorsに登録してみた。

 

登録と同時に

随時、mailが来て様々な質問が

飛び込んでくる。

 

出来る範囲で数件、

病状などの悩みに対応はしたが、

我々医療者にとっても

なかなか大変な作業である。

 

ということで、

何か病状などで悩みがある方は

利用してみてください。

 

AskDoctorsの登録サイト:

URL; https://www.askdoctors.jp/

 

 



2019/03/16 (土) 00:02 | 医師患者関係
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昨日の整形外来での出来事。

 

20歳代の男性。

 

主訴:

腰が重だるい

両側足底部の鈍痛

この夏は暑かったせいか、全身がだるい

 

ということで、整形外科を受診。

 

よく聞くと、汗がよく出ると。

 

整形外科的理学所見は、

明らかな異常所見はなかった。

 

さて、

何だろう?

 

発汗上昇は気になるなー

 

とりあえず、

腰椎単純レントゲンと血液検査をorder。

 

検査を終えて患者さんが、

再度、診察室に戻ってきます。

 

診断は????

 

続きは、後半にーーーー

 

 

 

 

 

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2018/09/21 (金) 06:00 | 医師患者関係
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この記事は、以前に

誰でも受かる医学部入試の極意   

でも紹介したものですが、

いい内容なので、

多少編集し直しお届けしましょう。

 

数年前になりますが、

 

ある90代の男性入院患者と

治療方針に関する疑問を解消するため、
病室での会話中の出来事。

90代といっても、

難聴はあるものの認知面には

問題はない患者さんである。

彼は、脊椎に病変があり手術すれば、

しびれや痛みが取れるものと信じて、
手術に過剰期待していていたようです。


やはり高齢であるためか、いくつかの併発症も患い、
担当の整形外科の先生は、

手術はやはり中止しましょう、
ということになったそうである。

担当医への失意もあり、

悩んで睡眠もとれなくなったということで、
担当ナースから、

じっくりとお話する時間を持てませんか?
という依頼を受けた次第。

さてさて じっつくり話を聞き、

最終的に納得はしていただけました。

この話の中で、

先の戦時中はどちらに住まれていたのですか?
と、彼が若かった頃のお話をさりげなく伺いました。

なんと、ーーー

 

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2018/02/22 (木) 21:09 | 医師患者関係
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