とある医者の回顧録と日々雑感

某臨床医の人生で起きた出来事や日々思うこと、
医師患者関係や医療情報などについて語ります。

The BMJのクリスマス論文

でも紹介しましたが、

今年もBritish Medical Journal (BMJ)の

X'mas特集号が出たようです。

 

いくつか、興味ある論文がありましたが、

今回は心筋梗塞の引き金となるものは?

という内容のものを紹介。

 

原文タイトル:

Christmas, national holidays, sport events,

and time factors

as triggers of acute myocardial infarction:

SWEDEHEART observational study 1998-2013.

 

邦語タイトル:

クリスマス、国民の祝日、スポーツイベント、

および急性心筋梗塞の誘発因子としての時間因子:

SWEDEHEART観察研究1998-2013

 

 

スウェーデンでは、

クリスマスや夏至の祝日

(St John's Day)

は心筋梗塞のリスクが高く、

 

とくに

クリスマスイブが高リスク(37%増)であり、

高齢患者や糖尿病を合併する患者など

脆弱な状態にある集団では、

これらの期間が心筋梗塞の

外的な引き金の役割を担う

可能性があることが、

スウェーデン・スコーネ大学病院の

Moman A. Mohammad氏らが行った

SWEDEHEART試験で示された。

 

西欧諸国では、

心筋梗塞による心臓死や入院は、

クリスマスや新年の休日に

ピークに達することが観察されている。

 

https://www.ebay.com/ のサイトから

 

また、

心筋梗塞のリスクは、

フットボールの優勝決定戦やハリケーン、

株式市場の暴落とも関連するとも、

いわれる。

 

そのため、

感情的なストレスや身体活動、

生活様式の変化に関連する因子が、

短期的な引き金として作用することで、

心筋梗塞の発症に影響を及ぼす

可能性があると推測されている。

 

 

もう少し、詳細に述べるとーー

 

後半に続く:

 

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2018/12/25 (火) 19:19 | 医療情報
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British Medical Journal (BMJ) という雑誌では、

12月末のXmas時期に発行される号において、

粋なパロディ論文が掲載される。

 

このブログでも紹介した

007はただのアル中患者?

という論文も2013年のBMJ で発表された

論文である。

 

2015年のBMJでは、

 

・クリスマス精神の局在部位

・医学部各科の教授における

   女性の数と口ヒゲ男の数の比較

・脳型ケーキの作り方

・血も凍るような映画で本当に血は固まるか?

 

https://www.bmj.com/content/351/bmj.h6311 から

 

と興味をそそられそうなタイトルの論文が、

 

栃木県の総合内科医のブログ

http://tyabu7973.hatenablog.com/entry/2015/12/25/000000

において紹介されていました。

 

興味ある方は、

上記ブログを訪問ください。

 

さて、

今年はどんなクリスマス論文でしょうか?

 



2018/12/01 (土) 00:01 | 医療情報
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さて、本格的に

インフルエンザが流行する

季節がやってきました。

 

今までの抗インフル薬といえば、

 

数日間の内服が必要だった

タミフル。

 

1回の吸入では済むが、

老人の場合は吸い込みきれない

恐れがあった

イナビル。

 

これらの薬は、

インフルエンザの増殖を阻止する

ノイラミダーゼ阻害薬。

細胞内で増えたウイルスが

外に出て行くのを阻止することで

周りの細胞への感染を防ぎます。

 

新薬

商品名 ”ゾフルーザ”

薬品名:バロキサビルマルボキシル

は1回の内服で済み、

 

かつ

タミフルはウイルスの消滅時間が

72時間くらいに対し、

ゾフルーザは24時間と言われています。

より早期に効くようです。

 

新インフルエンザ薬であるゾフルーザは、

「キャップ依存性エンドヌクレアーゼ活性」を

選択的に阻害しウイルスが細胞内で

増殖するのを防ぐとのこと。

 

あくまでも、

新薬なので実際の効果や

副作用に関しては不明な点も

多いでしょうから

無暗に飛びつくの要注意ですが?

 

※本薬の処方や副作用の詳細に関しては、

お近くの医療機関、薬局で詳しくお尋ねください。

 

(以上の文は、一部

http://www.kinoshita-children.jp/index.php?cID=482

から引用したものも含みます)

 

 

https://answers.ten-navi.com/pharmanews/13813/ 

から

 



2018/11/18 (日) 13:08 | 医療情報
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ふざけてナメクジを食べ死亡

 

「CNN」によると、

 

19歳だった2010年に、サム・バラードさんは、

友人と中庭で酒を飲んでいるときに、ナメクジを発見。

ふざけてそれを食べたところ、体に力が入らなくなり、

両足の激しい痛みを訴え始めた。

 

原因はナメクジに寄生していた

広東住血線虫のようで、

寄生虫・幼虫が脳に入り込むと、

ごくまれに重篤化することがあるという。

 

https://www.nikkansan.net/

の記事から

 

その後、バラードさんは間もなく昏睡状態となり、

420日もの間、意識が戻らず。

 

その後、奇跡的に意識を取り戻したが、

全身の麻痺で食べることも動くこともできず、

常に介護が必要になってしまったという。

 

そして今月2日、自宅近くの病院で、

家族や友人に囲まれて息を引き取ったそうだ。

 

まあ、ナメクジを生で食べること自体、

信じられないが、

なんとも痛ましい事件である。

 

ちなみに、

ムカデも生で食べると、

同じ寄生虫で亡くなった例も

あるようです。

 



2018/11/08 (木) 21:51 | 医療情報
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再生医療といえば、

ノーベル賞で有名な山中教授らの開発した

iPS細胞が有名である。

 

先日の専門医研修で聞いたばかりだが、

札幌医大のグループが行っている

脊髄損傷や脳梗塞に対して行っている

自家骨髄間葉系幹細胞の静脈内投与による

神経再生の研究はかなり進んでいるようである。

 

骨髄間葉系幹細胞 mesenchymal stem cell(MSC)は、

骨髄液に含まれる骨髄細胞のうち0.1%程度含まれる、

内臓、血管系、骨・軟骨、脂肪、筋肉、

さらに神経へ分化が可能な細胞である。

 

患者さんの骨盤から骨髄液を採取、

その中から、

この骨髄間葉系幹細胞を分離して、

大量培養して、

製剤を作り静脈内投与するというもの。

 

以下にその工程を示す。

 

札幌医大附属病院HPから

http://web.sapmed.ac.jp/saisei/medicine.html

 

研修会で、

この製剤投与翌日から、

今まで動かなかった頸髄損傷の患者さんの

手足が動くようになるというビデオ

を見せていただいた。

 

なかなか、感動ものである。

 

ニプロと共同で製品化も近いらしい。

今後の開発に注目である。

 



2018/09/30 (日) 20:28 | 医療情報
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